ブログトップ

とっても 深イイ  実写 Space Battleship ヤマト

nikikko.exblog.jp

とかく批判されがちな映画ですが、実はすばらしい作品なのです。

2011年 02月 09日 ( 1 )

SBの人物登場は何度見ても恐れ入る。
野暮なテロップ。
例えば『地球防衛軍日本艦隊 旗艦艦長沖田十三』
なんて画面下にもにょもにょと出てきたりはしないのだ。

映像(え)で見せる。これにとことんこだわっている。
原作を知ってる人はもちろん。
観ているほうに『誰?』『どんな人?』
を無駄な説明なしにキャスティングしてくるのだ。

最初の火星戦闘シーンで。
森雪・沖田・真田・相原・古代守。
おおよその関係が説明されることなく解ってしまう。

佐渡先生や島、斉藤。
はっと思ったらそこに自然にいる。
艦内で古代が暴れて沖田に初めて対面したときも、
佐渡先生が
『やめなさい 古代!』
で、真田が。
『古代・・・進?』
(弟の名前まで知っている仲であることを暗に語っている)
「君は古代守君の家族なのか?!」なんてまどろっこしいやり取りはない。

その古代進。
あの美しい幻想的な大宇宙のシーンのあと、
矮小で吝嗇な世界の主として登場するのである。
しかも顔が全くわからない状態。

ここで一緒に登場するのが、2人の青年。

諦め、厭世、猜疑、やっかみ、怠惰といったおおよそ褒められない態度。
裏腹に『生き延びたい』『自分もいい思いをしたい』
そうした欲望を抱いている。

古代自身もそんな一人を殴り飛ばしては見るが。
少しは貢献しようと勤めるものの、
五十歩百歩。無力に近い。
そんな人として登場する。

古代は飛行物体が落ちた後、天国の回想シーンのような場面を経て
初めて顔を現す。
生まれ変わる予兆のようなすばらしい展開。
(もちろんその後もいろいろあるわけですが・・・)
その後の展開が観てのとおり。

もちろん、そういう主役級人物の登場ははっと思わせるようなものでなくてはいけないことも多いが。

私が注目したのは。名もない2人の小者。
実は映画の中で乗組員や関係者以外で唯一単独の台詞がある人物はこの人たちだけ。
台詞からして人間の持つネガティブな側面。
それだけを見せるために登場させたとしか思えない設定だ。
もちろん。古代が荒んだ暮らしをしていた。
と言う説明でもあろうが・・・・。

ヤマトや乗組員が命を懸けて戦うのとは究極の対比。
でも、誰の心にも潜んでいる心の闇。

エンディングのあり方も含めて。
実はこの二人の登場は古代進を説明したいだけではないのではなかろうか?

考えすぎとは思うけど。
そんなことを思った昨日の鑑賞。
[PR]
by nikikko | 2011-02-09 01:24