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とっても 深イイ  実写 Space Battleship ヤマト

nikikko.exblog.jp

とかく批判されがちな映画ですが、実はすばらしい作品なのです。

映画にとってオープニングは命。

SBのオープニングはヒロイン森雪の瞳の残像から。
なん筋か光跡、心臓の鼓動。
緊迫した様子が脳裏を掠める。
すぐにスピード感のある驚くようなズーム&トラックバック。(多分合成)
戦闘機に乗る森雪が登場。

私など、ここだけでも舌を巻く。
世に言うファーストカット。
普通のズームバックやトラックバックするだけでも
気を使うのに引き始めは、クローズアップのようでクローズアップではない。
周りの光景、OL(オーバーラップ)で行き交う光線(遠景)が瞳に写っているという設定なのだから。
私も専門分野の端くれではあるが・・・。
このファーストカットは実にすばらしい。

あっという間に戦場という異常空間にいざなって見せるのだからね。
この映画は宇宙での戦争の映画なんだよとストレートに入ってきます。

さらに引いてコスモタイガーの編隊、後ろに浮かぶ火星。
火星は部分だけで全景を見せないのもミソ(赤い地球と似てますからね)。
リアルさと普段なじみのない距離感で描かれています。

機銃の軌跡をかいくぐりながら飛行する先には上から覆いかぶさるような大きな物体が。でも、それがなんだか良くわからない。(総てを見せない演出)

ここでシーンは艦橋に変わり、この物語の中心人物でもある沖田艦長へと急接近。
指示を出す姿はもうを重要人物であることを暗示する。(それもしかとは語らず。人物が分かるか分からないかのうちに空中戦にカットバック。)
森雪に戻り、射程内から退避。押さえつけるような敵戦艦のスケール。
それさえもゆっくりは堪能できない。

なぜここまで忙しないか。
総て計算づくなのだ。戦場に待ったはない。
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# by nikikko | 2011-03-01 21:17
最終乗艦終えました。

9:45開始。という早い時間の上映だったのですが
映画館自体も店じまいということもあってかお客さんは多目。
お子さん連れも目立ちましたし、カップルもいた。
僕のようなリピーター風の人もしっかり陣取っていましたね。
30人くらいはいたでしょうか。
寂しい終了にはならずにこの日を迎えたことは良かった。

私も中一の息子が見たいというので親子での鑑賞。
彼もなんと。5回目。結構気に入ってくれたみたいです。

つらつらと。
ここ2ヶ月、時には妄想炸裂・事実誤認も少なからずありましたが。
色々な視点で作品を追っかけられたことは
充実も出来たし、何より幸福な時間でした。

2回目以降は、シンプルなエンタメとしても見ることが出来ました。
火星空域の艦隊決戦や、ヤマト発進、コスモタイガーのドッグファイトなどなど。視覚効果の名シーンには今でも舌を巻きます。

ストーリーも単純そうで奥深く、
良く出来た寓話や神話の真髄まで感じることが出来た。
わざと説明を省き見ているほうにイメージでつなげさせようとする。
だからこそ際どい味付けになってる。
ヤマト乗組員たるもの。
それが分かるくらいの努力もしてください。
実は。そう問われているのではないかと思います。

映画の観客なんて。
実は受身でないものねだり。
それを満足させるのが映画というものだ。
公言してはばからない。

お客が見極めたつもりでも裸の王様。
実は製作者サイドからも見極められてる。
SBを見るとそんなことさえ思います。

多くの回数を重ね。
映画は見てきましたけれど。
私自身も謎解きパズルは未完のまま。

大和とヤマトの重なりは凄くわかる気がしてきたんですけどね。
いまだに、「君たちにとって勝利とはなんだ?』以降
ラストシーン、ヤマト特攻までは。
ガミラス:イスカンダルの関係も相まって
依然として大きな謎として残っています。

恐ろしいほどのメッセージ性を感じますからね。
僕はそれを人類への「神の啓示」「贖罪の隠喩」とまでは考えられなくて。
今後も謎解きは続きそうです。
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# by nikikko | 2011-02-28 21:50
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「いいか?。よーく覚えておけ。あれが大和だ・・。日本の男の船だ。」

妙に今でも覚えているアニメの中の台詞。

6度目の乗艦から帰ってきてそんなことを思っています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
唐突にすみませんでした。
かつてのヤマト世代です。

昨年12月に公開された「SPACE BATTLESHIP ヤマト」ですが
毀誉褒貶が激しいですね。

かつてのファンでもぼろくそ言ってる人は大勢いますし。
映画関係者とか映画通とか評論家とか。
突っ込みどころ満載の駄作系ということで言いたい放題の方も多い。

そんなに「出来」の悪い映画か!?

私はそうは思わない。
傑作ではないか?
今は世間的に評価は分かれても後世に残る名作だと信じたい。

ということで応援ブログ。

緊急発信する!

いえ。
緊急発進します♪

実写は最悪だ!なんていう意見のログは論理的整合性・説得力がない限り基本削除しますけどね。そこまでできる人は「お手並み拝見と行きますか?」ww
無論愛情のある突っ込みはOKです。

ネタ振りは原作等もありですが。
基本実写版映画についてのポジティブな話で願います。
メインテーマはあくまで。

実写版「Space Battleship ヤマト」


冷静に考えれば矛盾や突込みどころだらけの原作を過剰に美化し、原作原理主義を貫きたい方は近寄らないでください。

私はオリジナルも実写版もどちらも好きなもんで。

この作品の関してはネットでもファンのサイトらしきものはそんなにありません。映画に感動した人はぜひご参加くださいね。
ご一緒に楽しみましょう♪

でも、論理性のない、感情的な批判など。いい加減なコメントは削除します。
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# by nikikko | 2011-02-18 16:43
『戦艦大和』についてはいままで遠ざけてきたところもありました。
「SB」を何度も観ているうちに、ヤマトは大和と切っても切れない関係があるような気がしてきたのは事実です。

台詞でこそ一度でてくるだけだし、沈没戦艦としてたたずむシーンや発進シーンに痕跡を残すだけなんですけどね。
SBのメッセージ力にはガミラスとイスカンダルの関係、
そして大和とヤマトの関係抜きでは語られない気がしてきたのです。

そして自分が『戦艦大和』についてはあまりに良く知らないことに思い当たったんです。知ってるつもり、と「軍部の愚行」などのレッテル張りであったりとか。

そういう意味で同じように映画でしっかり描かれたものとして
『男たちの大和」を見ることにしたわけです。

もちろん想像を超えた不条理と絶望感。
その中で「生きることと死ぬこと」を必死に考え行動する人たち。
国にため、愛する家族のため。交錯するそれぞれの思い。
実話であるだけにその重さと、悲しみは胸に迫りました。

劇中「SBヤマト」は何度かガミラスと交戦(どっちかというと応戦)しますが、手放しの勝利は全くといってよいほど描かれていません。何がしかの代償や犠牲が必ずといってよいほど付随します。

決して勝利を賛美してはいないSB。善なるものを目指しながらも善悪の判断を押し付けたりしない。分かりにくさも含めて。
『戦艦大和』が下敷きになっているのだろうな・・。

映像に出てくる以上に。ヤマトは「大和」への尊厳を大事にしているように見えます。今回の実写版がストーリー上は多数の犠牲者を出しながらも命を軽んじていない重みのようなものを感じるのは「戦艦大和」という存在があるからこそではないかとも思います。

長くなりました。
今日その「男たちの大和」を見た後はじめて「SBヤマト」を見てきました。
「もしかしたらSBが軽く見えるのでは?」
という心配は意外なほど杞憂に終わり。
却って感慨がました感じで見られました。

見えないコードで裏「大和」が存在している。
興味がある方は同時進行で観ることもお勧めします。
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# by nikikko | 2011-02-18 16:42
SBの人物登場は何度見ても恐れ入る。
野暮なテロップ。
例えば『地球防衛軍日本艦隊 旗艦艦長沖田十三』
なんて画面下にもにょもにょと出てきたりはしないのだ。

映像(え)で見せる。これにとことんこだわっている。
原作を知ってる人はもちろん。
観ているほうに『誰?』『どんな人?』
を無駄な説明なしにキャスティングしてくるのだ。

最初の火星戦闘シーンで。
森雪・沖田・真田・相原・古代守。
おおよその関係が説明されることなく解ってしまう。

佐渡先生や島、斉藤。
はっと思ったらそこに自然にいる。
艦内で古代が暴れて沖田に初めて対面したときも、
佐渡先生が
『やめなさい 古代!』
で、真田が。
『古代・・・進?』
(弟の名前まで知っている仲であることを暗に語っている)
「君は古代守君の家族なのか?!」なんてまどろっこしいやり取りはない。

その古代進。
あの美しい幻想的な大宇宙のシーンのあと、
矮小で吝嗇な世界の主として登場するのである。
しかも顔が全くわからない状態。

ここで一緒に登場するのが、2人の青年。

諦め、厭世、猜疑、やっかみ、怠惰といったおおよそ褒められない態度。
裏腹に『生き延びたい』『自分もいい思いをしたい』
そうした欲望を抱いている。

古代自身もそんな一人を殴り飛ばしては見るが。
少しは貢献しようと勤めるものの、
五十歩百歩。無力に近い。
そんな人として登場する。

古代は飛行物体が落ちた後、天国の回想シーンのような場面を経て
初めて顔を現す。
生まれ変わる予兆のようなすばらしい展開。
(もちろんその後もいろいろあるわけですが・・・)
その後の展開が観てのとおり。

もちろん、そういう主役級人物の登場ははっと思わせるようなものでなくてはいけないことも多いが。

私が注目したのは。名もない2人の小者。
実は映画の中で乗組員や関係者以外で唯一単独の台詞がある人物はこの人たちだけ。
台詞からして人間の持つネガティブな側面。
それだけを見せるために登場させたとしか思えない設定だ。
もちろん。古代が荒んだ暮らしをしていた。
と言う説明でもあろうが・・・・。

ヤマトや乗組員が命を懸けて戦うのとは究極の対比。
でも、誰の心にも潜んでいる心の闇。

エンディングのあり方も含めて。
実はこの二人の登場は古代進を説明したいだけではないのではなかろうか?

考えすぎとは思うけど。
そんなことを思った昨日の鑑賞。
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# by nikikko | 2011-02-09 01:24